長南瑞生の部屋

ラッセル『西洋哲学史』

これはすごい。
西洋哲学2千年の主要な哲学者をとりあげ、
この人はこの面で功績があり、
もっとも重要なのはこの本で、
それはこういう内容である。
ただこういう問題点があった。
とまとめてあります。

しかも、その時代背景や、過去の哲学者の業績との因果関係が
ふまえられており、なるほどと納得できます。

そういうことは、普通、西洋哲学の主要な哲学者たちの本
全部を読んで、理解しないとできないはずですが、
ラッセルならそれもありうるのかもしれません。

また、ラッセル自身の立場にあまりかかわらず、
冗談も交えながらかなり客観的に論じ、
何かひややかに冷笑している感じがします。

3冊に分かれていますが、これだけでも
西洋哲学はかなり満足した気持ちになれます。