モーツァルト 交響曲40番
モーツァルト
交響曲40番 ト短調 K.550
3大交響曲の1つ。
1788年、モーツァルト32歳、死の3年前に書かれた。
モーツァルト 交響曲40番
モーツァルトの音楽は、長調の曲が多いが、
その軽くて明るい中に、木枯らしのような寂しさがふきすさび、
泣き笑いをしているように見える。
ところが、この有名な交響曲では、
その悲しいさびしい内面を思う存分打ち明けてしまった。
最初のため息のような悲しい第一主題は、小学校の頃、ラジオから流れてきて、
長らく「あの曲は何という曲なのだろう」と探していた。
第二主題も秋の朝の澄んだ空気のようだ。
やがて、次々と襲いかかってくる苦難の連続に、
どうしようもなくあきらめてしまい、悲しみ嘆く……。
30代前半のモーツァルトには一体何があったのだろう……。
演奏はやはり定番のワルター、ウィーンフィルの1952年ライブが美しい。