長南瑞生の部屋

一億人の英文法

イメージを中心として、従来の英文法を再構成した文法書。
文法用語をなるべく排除し、
英語に限らず言語全般に成り立つのではないかと思われる
前からの修飾は限定、後ろからは説明など、
大きな基本原則から、その言葉を使うときのネイティブの気持ちを
解説しながら英文法が再構築されていきます。

最初に主語・動詞の英文の骨格を学んだあと、
名詞、形容詞、副詞、比較、否定、助動詞、前置詞……と、
細部にわたって、主要な単語のイメージを解説し、
やがて、配置転換、時表現、分の流れと、
最後には、あらゆる英語表現を網羅します。

普通の文法書の分類、網羅的な書き方から一歩進んで、
さらに、この順番に学んで行くと、理解しやすいように
なっています。

若い人向けな言葉遣いながら、
内容が深く「なんだこれは?」
というすごさです。

この本の重要構文をネイティブが気持ちを込めて読んだ
CDブックが出ているので、
それを全部暗記し、単語を覚え、
あとはコンスタントなリーディングから始めて、
必要に応じて書いたり、聞いたり、話したりになれてゆけば、
英語をマスターできるでしょう。

著者の大西泰斗先生もお若い方のように見えますが、
全部自分でされたとすれば、偉業だと思います。